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北海道と牛と【Hokkaido and dairy cows】

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いつもよりも雨が少なくとても暑い7月の北海道ですが、研究室では忙しくあちこちを調査しながら頑張っています。やはり、今も本州や海外の訪問はなかなか厳しいですが、道内では酪農産業を中心にいろいろな研究をすすめることができています。 この間は グラスファーミングスクール という酪農家や酪農関係者が集まるイベントに呼ばれて行ってきました。農家さんと直接対話ができる場所として毎年楽しみにしていますが、今年もいろいろと制限はありましたが農業と環境についても理解できる実りある会になったと思います。 農業と環境、そして地球科学は私たちの永遠の研究テーマですが、日に日にこのテーマの重要性は高まっているような気がします。ゼロエミッション、ゼロ環境負荷、など、聞こえの良い言葉としてよく耳にするようになりましたが、本質的に、つまり「数値」として、何年くらいで何が達成できるのか? 誰が、どのような役割を担えばいいのか? 途中途中でどこをゴールにするべきか、どういう評価をしたらいいのか、という議論はもっとする必要があります。 そして、農業の場合は、個々の農家、そして市町村レベルでも考え方や持っているリソースが大きく違います。そのため、世界の、国としての目標を細かいレベルに落とし込める人材が必要だと感じています。私たちはそういう役割を担おうと努力しています。 一方で、国レベルの意思決定や政策を理解しつつ、個々の農家とも対話できる人材は、世界規模で不足していると思います。私たちの分野、地球科学、土壌、環境農学といった分野で、若い人たちが従来の考え方にとらわれることなく、対話力や交渉力を磨き、少しずつ世の中を良くしてもらえないものだろうかと強く願っています。 This July had relatively fewer rains and has been very hot so far. Despite the conditions, the team has been working hard, researching various places within Hokkaido. We are mainly studying dairy industries within this island, while travelling to other islands and overseas i...