北海道のマイナーな町たち【Minor towns in Hokkaido】
今日は北海道の中でもマイナーな地域の話を書こうと思う。とにかく広い北海道ですから、農業研究の世界でもまだまだ情報が少ない地域があると私は最近思っています。小さな町でも、農業を中心として持続的な暮らしをするヒントがある地域はたくさんあって、そのような町の情報を発信したり、学術的な研究を進めたりしたい、と思う今日この頃です。 夏はそんな場所をいくつか訪問してきました。一箇所目は滝上町。酪農家を二軒訪問し、土を採ったり、牧草の撮影をしたりしてきました。必ずしも土壌に恵まれているとは言い難いこの場所で、どのような酪農の形が持続的だと言えるのでしょうか。テーマは奥深い。 二箇所目は黒松内町。ここでは、肉牛を自然に近い形で放牧飼育されている方々にお会いすることができました。化学肥料や農薬だけではなく、種子なども外から持ち込まないことを目指す彼らと、農場の将来ビジョンについて色々と語り合うことができました。耕作放棄地となっている場所を買い取り、そこに牛を放つことで、これまで利用されていなかった土地からタンパク質(肉)を作り出すことができるようになりつつあります。これも小さな町の持続性の鍵となる考え方になってきそうです。 小さな町に人々が分散して住むことで、人々の暮らしは自然と調和しやすくなる、と私は最近考えていて、こういったことはまだまだ語り足りないのですが、少しずつ書き残していきたい。 I would like to talk about minor and small villages in Hokkaido. Hokkaido is a large prefecture, thus I think there are many minor places where more agricultural science is needed. In the small towns, there are many hints of sustainable livings and I would love to tell others about their idea with some scientific backups. I visited a few of these minor towns in Hokkaido over summer. The first one